VARSX アントライカー

おもちゃ

2000年にバンダイより発売された、リモートコントロールロボットトイ、VARSX(ヴァーズエックス)
有線式リモコンによりコントロール出来るマシン。加えてマシンにはアームが装備されており、このアームを操作することで
付属のコンテナを運んで遊べるのが特徴となっています。

今回はシリーズ第一弾のアントライカーを。
ハイスピードタイプの走行用機構とスクープアップタイプのアームを持ったマシンです。

商品名VARSX V-01 TYPE-SH4 アントライカー
メーカーバンダイ
発売日2000年4月下旬
価格2200円(税抜)


ランナー+各種パーツ

ランナーパーツ
ボディやアームパーツなど。

左はパーツを固定するためのナットやボルトパーツ。ナットは大小2種類あります。
右はマシンが運ぶコンテナパーツ。

ギアボックスパーツ。
ギア組み立て済みで封入されています。
左がアーム用。右が走行用。

モーターやタイヤなどの細かいパーツ。
おなじみのFA-130タイプのモータが3つ。袋状態でピニオンギヤが付いています。
左2つが、ナット・ボルト取付用のツール。

コントローラー
有線式のコントローラーで、ケーブルの先端にはコネクターが付いています。
ケーブル長は150cmで長め。

コネクター
走行用ふたつとアーム用一つ。

シール

組み立て説明書

アントライカー

V-01 アントライカー

パーツを組み上げると、このような姿に。フロントに大きなアームの付いた、独特なフォルム。後輪のタイヤがかなり大きい。
アーム用ギアボックスのお陰で、左右非対称感が際立つプロポーションとなっております。
機体は前後長約21cm。結構ボリュームのあるマシンです。コントローラーのケーブルもつながっているのもあり、
全体的に場所を取るおもちゃです。

後部のコネクターでつながっているコントローラー。

走行用のレバーと、上部にアーム可動用のトリガーがあります。

説明書より、コントローラーの使い方。
左右それぞれのタイヤにモーター一個ずつ使われているので、タイヤの左右で独立した操作が可能となっています。
前後移動や半径の異なる回転など、自在なコントロールが。

電池は単2電池二本使用。

走行用ギアボックス。
先述のように、左右それぞれ独立して動くタイヤ。
アーム用もですが、ギアボックスがクリアブルーでギヤの動きが見えるのが良いですね。

コネクターを外すだけで、モーターの交換も容易。
当時、オプションとして替えのモーターも発売されていたようです。
ピニオンさえどうにかできれば、ミニ四駆用のモーターもつけてみたくなります。

大きめのフラットスリックタイヤ。
ホイール脱着は大サイズのナットとツールを使用。ナットはツールで右に回すことで固定される作り。

実際に走らせているところ
ギヤの構成により、スピード重視の設定となっているので、思った以上にスピードが出ます。
キビキビとした動きができるので競技上は有利なのだと思います。しかし逆に言えばコントロール技術が必要な上級者用マシンとなるのではないだろうかと。

こちらはアーム。
機体前方に付き、クリアブルーのアーム用ギアボックスと巧みに繋がっています。
側面左右には小さなタイヤが付いています。そのため、アントライカーは四輪のマシンということになります。

このアングルだと、ギアボックスからシャフトが伸びているのがわかるでしょうか。

ギアボックス。
こちらもギアの動きがわかるクリアブルーカラー。上部には回転する冷却フィン状のパーツも。

マシン後部に重量のあるパーツが集中しているためか、バランスを取るためにアーム下部に金属製のウェイトを貼ります。

ギヤボックスから伸びたシャフトがカムパーツに繋がり、これが回転することでアームが可動するような作り。

アームがない方がわかりやすいと思うので、左アームを外してみます。
こちらもナットにより接続されています。

アームを外すとカム部分が露出します。

先端のポッチ部分が回転するので、その回転に連動してアームが可動。

トリガーを押している間は、アームを上げて下ろして…という動作を繰り返します。
途中でトリガーを離して、アームを上げた状態で留めておくようなことも出来ます。というかアームを持ち運ぶのはその状態。

動いている最中に写真撮ったのですがわかりにくいですね~。

アームパーツの取り外し
ヘッドパーツを外した状態で行います。

走行用ギアボックスとアームパーツを分離した状態。
アームパーツ一式が全部繋がっているため、外した状態でもかなり大きめ。
VARSXのパーツはこの様にナット・ボルトによる固定で統一された仕様になっているので、別売りマシンとのパーツを交換してのカスタマイズなども可能のようです。

ヘッドパーツ
角っぽいパーツはクリアパーツが使われており、ROSチップと言うなにか重要そうなパーツっぽい設定が付いています。
とはいえ、実際は走行には何ら関係のない、飾りとしての意味合いが強いパーツです。

後部
金属製のケーブルガイドを差し込みます。
リモートコントロールなので、あくまでただのケーブルガイド。電波受信用のアンテナではないです。

また、後部のウイングは可動します。

Vコンテナ
VARSXマシンが運ぶのに最適化された形状のコンテナ。
四隅にはラバー製のパーツが付き、接地性も考慮されています。

アントライカーとVコンテナ

Vコンテナ運びの実演

実際にVコンテナ運んでみようと思います。
コントローラー動かしつつ、写真もとるのは結構難しいです。
特にこのアントライカーはスピードも早いので…。

ぴったり、アームがコンテナにハマった状態。
この段階まではうまく行ったのですが…。

コントロールミスでコンテナから離れてしまい、再度刺し直しとなりました。
今度は、アームがちょっとズレて、あまり綺麗とは言えない刺し方に。

とはいえ、このままアームを上げても、コンテナは良い感じに機体側に滑り込んでくれました。

アームを上げきって、コンテナを保持できました。
この状態でも、アームの前輪は接地しているのがわかると思います。
そのため、アームを上げた状態でも走行が可能なのです。

アームを上げたままの旋回ももちろんOK。

アームを下げてコンテナを置き、バックしてコンテナから離れる。
これがVARSXの一連の動きになります。VARSX同士の対戦では、これがいかに早く正確に行えるかが重要のようです。
説明書によると、対戦フィールドは120cm×75cmとのこと。広い場所必要ですね~。

色んな角度で


ということでVARSX アントライカーでした。
当時はコミックボンボンで記事や漫画連載もされていたこともあり、当時の読者で覚えている方も多い商品ではないでしょうか。
自分も今回20何年ぶりに買ったのですが、やっぱりアントライカーはスピード早いな~。当時もこのスピードのおかげで操作難しかったの思い出しました(笑)。
昔も今もこれしか持ってないので、他のマシンならもうちょっとゆっくりで操作しやすいのかも。
ギアなどを使った精密な商品ですが、経年劣化などもなくちゃんと動いてくれたのは嬉しかったです。一応、ギアにグリスアップとかしたほうが良いのかな?

走行用に2つ、アーム用に一つ、計3つのモーターを使用したり、アームの可動機構がおもちゃながら凝っていたりと、
今見るとなかなか贅沢な作りの商品ですよねこれ。それでいて定価も今目線で見るとお安い。
当時はマシン3タイプ+バリエーションぐらいで短命に終わったシリーズですが、今なら流行ったりしないだろうか。

今回で2024年ラストのブログ記事となります。
新しいブログに移行して一年、なんとかやっていけました。ありがとうございます。
今年はなんといってもロボットベースGXの完成が大きかったですね。自分の人生でも最大級の価格、大きさの玩具でした。GXソードがまだ届いていないのですが、これも来年やりたいですね。
また、このブログにロボットベース検索で来ていただく方も多いみたいで、本当にありがとうございます。

毎年のことですが、ブログの更新間隔が飛び飛びになってしまったのが反省点ですね。12月なんか三回だし…。
年内にユキちゃんとドンくんの設定ページなんてのも作ろうと思っていたのですが、結局出来てないし。
ただ、ブログのヘッダー画像で毎月活躍場所作れたのは自分では良かったと思っています。来年はアクリルとかも作ってやりたい。

来年もよろしくお願いします。それでは良いお年を!

コメント

  1. そそ より:

    ヴァーズx懐かしいですね。
    自分も当時コミックボンボンを読んでいたので漫画も記憶があります。ぷよゴマバトルスピナーを連載していた漫画家であり、この後は武者◯伝のスピンオフやSDガンダムフォースのコミカライズを手掛けていたのを覚えています。

    当時は玩具のCMもやっていましたが、外国人の子供が地下闘技場めいた場所でバトルする内容とグラデーションを効かせた単色の箱に機体の線画が描かれたパッケージと相まって中々大人びた魅力があったような気がします。

    • SKP SKP より:

      >そそさん

      コメントありがとうございます。
      そんなCMも放送されていたんですね。対象年齢は8歳以上ですが、実際のところはもうちょっと上の層にもアピールするような
      パッケージやCM作りの戦略だったのかなとか思ったり。

      あおきけい先生は仮面ライダーSDの漫画も印象強いですね。
      個人的に、ボンボン買い始める切っ掛けがこのライダーSD漫画だったりします。

      2024年もありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします!

  2. ガトー より:

    どうもです、
    こういうのバンダイも出していたんですね。

    先日、ロボホン、TAMOTUのカプセル回してきました。
    正月セールやるかな、ヨドバシ。

    今年もありがとうございました、来年もよろしくお願いします。

    • SKP SKP より:

      >ガトーさん

      コメントありがとうございます。2024年もありがとうございました。
      そしてあけましておめでとうございます!今年もよろしくお願い致します!

      新春初売り何かあるか期待したいですね。元日は秋葉原行く予定なので色々視察するつもりです。

      この時代は、色んなメーカーからリモコン・ラジコントイって出ていましたね。ロボカップトイズなんてのもあったなぁ。

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